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最近読んだ本のことなど

先週末、みちくさ市で購入した『いのちの食卓』の中に出てきた、印象的な一文。

人間の「食」は、呼吸と等しく、いのちの仕組みにくみこまれている。

辰巳芳子さんの本は、なんか説教臭くてうっとうしいなあ、、、と思ったりもするのに、見かけるとつい手にとってじっと読み耽ってしまいます。
たぶん、根本的な生活に対する姿勢は好きなのでしょう。ただ、こんなにちゃんとはできないよー、と思いますが。。。

「いのちの仕組み」という言い方が好きです。「食」も「呼吸」も大切にしないと。

めっちゃ保守派でときどき怖い人(失礼!)のようにも見えますが、日本人の暮らしの中に連綿と受け継がれてきたものを、「台所」を舞台にして教えてくれるのはやはり有難いことです。

*  *  *  *  *  *
『ひとり暮らし』(谷川俊太郎著/草思社)
仕事が落ち着いたら一人暮らしでも始めようかな、と思っているのでタイトルにつられて読みました。
これを読んだからって一人暮らしの展望が開けるわけではありませんが(笑)

谷川さんは若いころ、父親に「お前の詩にはドラマがない」と言われたそうです。鋭い指摘ですね。
逆に言えば、詩はドラマがなくても成立するということなのかしらん?

*  *  *  *  *  *
『モモちゃんとアカネちゃん』(松谷みよ子著/講談社文庫)
「モモちゃん」シリーズは児童書の必読書みたいなもんで、我が家にもあった気がしますが、全然読んだ記憶が甦ってきませんでした。。。

どこかで誰かが「モモちゃん」シリーズについて、童話なのに暗い大人の世界も描かれていたりして不思議だよね、みたいなことを言っているのを聞き、ずっと気になっていました。
読んでみて納得。これ、大人が読んでも十分楽しめる本ですよ!!! 

「モモちゃん、へびじゃないもん、へびじゃないもん」
モモちゃんは、わっと泣き出しました。
「へびじゃない、へびじゃない」
ママはそういって、モモちゃんの頭をなでてくれました。
けれども……ママは、ふっとおもうのです。人間って、ときどきへびになるのじゃないかしらって。それは、じぶんでも気づかないときなのかもしれませんけれども。

お日さまの光が、さんさんとふりこぼれる、真昼のできごとでした。


この場面↑が一番好きです。

全体的な印象は、陽だまりの中に優しい風がそよそよと吹いている感じなのに、ときどき、少しだけ現実の闇が顔をのぞかせるのは、作者の計算ではなくて、実生活がそうさせてしまったのではないかという感じで、なんか切ないです。
すごいなあ、松谷みよ子。シリーズ全部読みたくなってきました。

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